鍋島染付流水芦文尺皿
江戸時代・17世紀末~18世紀初
径30cm 高9cm
売約済み
風にたなびく芦と、岩に砕け幾重にも重なる波を染付のみで巧みに描いた格調高い盛期鍋島の尺皿。岩に生える苔を点描で表現し、濃筆による濃淡にて岩肌の凹凸や芦の葉などを描くことにより、構図全体に奥行をあたえている。裏側は四つ玉の七宝繋文を三方に配し、高台には櫛目文を描く。堂々とした風格と洗練された意匠は献上品としてふさわしい鍋島の優品である。
ダブルユー・ジェー・ロビンソン氏 旧蔵 1925年4月売立目録 大阪美術倶楽部 19番所載