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鍋島色絵花筏文七寸皿

江戸時代・17世紀末

径 20.2cm 高 5.7cm

売約済み

川面の筏に桜が舞う風景を見事に意匠化した、春の清々しさが溢れる鍋島藩窯最盛期の作品である。鍋島の文様には桜が多く描かれているが、この花筏文は七寸皿だけでなく尺皿にも用いられた有名な構図である。またこの作品は、染付の濃淡を用いて描く「だみ筆」の技法が見事であり、水の流れと水面に浮かぶ筏に遠近感を持たせ、巧みに表現している。器面上部の余白に桜の赤や、葉の色彩が鮮やかに映える優品である。裏面は花唐草を三方に配し、高台には櫛歯文を描いている。